最終更新日 2023年2月24日 by acebrow
ロイヤルウッドなどの注文住宅の特徴
注文住宅は一般的な分譲住宅と違って外観デザインや間取り、建築素材などを希望通りに選ぶことができる贅沢な家というイメージがあり、実際にラグジュアリーな雰囲気の住宅が目を惹くこともあってあり余る資金がなければ実現不可能という先入観も持たれています。
そういったタイプの贅を尽くしたデザイナーズハウスのような豪華な注文住宅も少なくありませんが、地価が高い大都市圏では限られたスペースを有効活用して少しでもゆとりを感じる住宅にするために、事前に建築主が設計・施工会社と打ち合わせを繰り返して、絶対に実現させたい家族の希望などに優先順位をつけて取捨選択し、予算の範囲内でそれを実現して行くという形式で建てられている住宅も数多く建てられています。
住宅の外観も多くの家が建ち並んでいるエリアでは一軒だけ特殊な外観では変に目立ってしまうこともあって、特異なデザインよりはシンプルなほうが好まれる傾向にもなって来ました。
特に近年、全国で地震が頻発するようになったこともあってデザイン性よりは耐震性の高さが選ばれるようになり、頑丈な構造と言われる正方形をベースにしたデザインも好まれるようになっています。
建築方法も耐震性や免震構造にこだわった素材や工法が選ばれやすくなり、費用がかかってもその点にこそ強くこだわる建築主も増えており、長く暮らして行く上では見た目の豪華さよりも安心安全が何より重要と考える人が増えたことで、注文住宅へのこだわりが以前とは大きく変容して来たと言えます。
省エネ性の高い住宅
さらに注目度が上がっているのが省エネ性の高い住宅で、気密性や断熱性の高い工法で建築され、エネルギー効率の良い設備機器を導入して優れた省エネ性やエコシステムを持ったスマートハウスが人気を博すようになり、その点に強くこだわる人も少なくありません。
家を建てることは生涯で最も大きな買い物になるだけに、希望通りに建てた新居で無理なく節約生活を送るためにも高い省エネ性能を持った住宅であることこそ重要なポイントと考える人を増やしました。
スマートハウスであることに加えて、現代で多くの人が注目しているのが健康に良い住まいづくりです。
新築病とも言われたシックハウス症候群が問題視されるようになって以降、化学物質が多く使われている建材を避けて、自然素材である丸太や無垢材などを使った住宅にこだわる人も増えており、天然木の味わいを生かした住宅ではログハウスが筆頭に挙げられ、都市部でもログハウスでの注文住宅を考える人が増加していると言われます。
野趣あふれるログハウスの雰囲気はアウトドア愛好者ならずとも心惹かれ、木の香りに包まれたライフスタイルそのものに魅了される人を増やすようになりました。
健康に良い住宅という点でも合板などが使われた一般的な住宅とは格段の違いがあり、ログハウスに住み始めてから長年の頭痛が解消したという人や、睡眠の質が向上したという人も出ていると言われるほどです。
スカンジナビア・スタイルと呼ばれる北欧の輸入住宅
ログハウスほど本格的ではなくても木の温もりを感じる家に住みたいと考える人は少なくなく、近年の北欧風インテリアのブームもあってスカンジナビア・スタイルと呼ばれる北欧の輸入住宅への憧れも高まって来ました。
輸入住宅には北欧風のほかプロバンスやスペインに建つ住宅の雰囲気を感じさせる南欧風や、アーリーアメリカン・スタイルという北米の植民地時代や西部開拓時代の趣があるデザインが人気を呼んでいます。
その中でも北欧風の輸入住宅は寒さが厳しい地域で長年使われて来た建材を使って気密性・断熱性を高める工法で建てられていることもあって、高い省エネ性も兼ね備えている点でも高い支持を集めている上、洒落た雰囲気でありながら質実剛健のムードも感じさせる外観デザインも日本人の感性に合い、日本の建材を使った住宅でも北欧風デザインが目立って来ました。
本格的な輸入住宅の場合は建材も現地から取り寄せて建てられることが多いとされ、日本にはない独特の風情を持った住宅になる反面、メンテナンスやリフォームの際には再び原産国から建材を取り寄せる必要があるため、その点で余分な費用が掛かるというデメリットもあるとされます。
ログハウスの場合は乾燥した国から取り寄せた木材が高温多湿の日本では馴染まないケースが少なくないことから、むしろ国内産の木材を使ったほうが数十年単位でメリットが多い家になると言われ、同じログハウスを建てるのであれば木材選びの段階からこだわった注文住宅にしたいと考える人も多く、そのこだわりを実現する設計・施工会社も目立つようになって来ました。
こだわるポイントによっては一般的な住宅を建てるよりも費用が多くかかる注文住宅ではありますが、生涯住み続ける家だけに絶対に譲れない点は譲らずに実現させておくほうが長い目で見た場合に良く、健康にこだわったロイヤルウッドのような家づくりにした場合は、家族が元気で生き生きと過ごせる家になることから、決して高過ぎる買い物ではないということになります。