食品を覆うパッケージが果たす役割はとても重要!

最終更新日 2023年2月24日 by acebrow

食品というと食べる部分だけをイメージしがちですが、パッケージも重要な構成要です。
しかし、重要性を理解している人はあまり多くないでしょう。
さまざまな役割を果たしており、その良し悪しによって売上などに大きな影響を及ぼします。

 

朋和産業に学ぶ!パッケージの役割とは?

メーカー以外で働く人でなければ意識することが少ないですし、知らなくても特に困らないです。
とはいえ生活に欠かせない食べ物に関することなので、把握しておいて損はありません。
せめて以下に述べる3つの役割だけは知っておきましょう。

参考⇨朋和産業 評判

 

 

中の食べ物をしっかり保護する

1つ目の役割は中の食べ物をしっかり保護することです。
他の製品と違って食べ物は少しのきっかけですぐに傷んでしまいます。

運ぶ段階で詰め込みすぎると変形しますし、乱暴に置くと割れてしまう恐れがあります。
もちろんそのように乱雑に扱わないことが一番ですが、出荷してメーカーの手を離れた後はどう扱われるのか予想できません。

アルバイトのスタッフが商品をふざけて扱って、その動画をアップする事件が多発しています。
また、宅配員が商品を蹴飛ばす動画が撮影されてニュースやワイドショーで放送されました。

それらは極端な事例ですが、丁寧に扱われない可能性は十分にあります。
夏場であれば熱によって傷んでしまう恐れがありますし、梅雨などのシーズンには湿気への配慮も必要です。
メーカーが定めている賞味期限よりも、ずいぶん早く味が落ちてしまうかもしれません。

そのような劣化をできるだけ防ぐため、食品を覆っているパッケージの品質を上げることが求められます。
さらに、個別に包装した後に外装用の箱に詰めるなど、二重や三重に工夫をほどこすのが一般的です。

また、傷みをもたらす要因は扱われ方や環境だけではありません。
虫による被害も稀に起こっているので気を付けましょう。
虫が混入している部分を撮影してインターネットで公開する人がおり、そのたびに大きな話題となっています。

製造段階の不備であるパターンが多いですが、その後に入り込む可能性がないとも言い切れません。
衛生面において致命的なことであり、環境による劣化よりもイメージが悪く、売上を大きく下げることになりやすいです。
そのため、少なくとも製造の完了後に混入する余地を残さないようにします。

とはいえ、中身が見えるように穴を設けなければならないパターンもあります。
そうすると、そこから侵入されやすくなるのは当然です。
人間には分からない臭いでも、虫は独特の嗅覚で敏感に察知することがよくあります。

ですから、穴の内側に可視性の高いフィルムを貼るなどの対策を施さなければなりません。
犯罪に対する予防策を講じておくことも重要なポイントです。
たとえば、毒物を混入させたという脅しがメーカーに対して行われる事件が起こっています。

また、針などで刺して混入させるような危険な犯罪も起こりました。
そのため、穴を開けたかどうかを判別しやすくする工夫をすることも大事です。

 

消費者の手に渡るまでの工程を楽にする

2つ目の役割は消費者の手に渡るまでの工程を楽にすることです。
パッケージの形が悪いと商品を運んだり保管したりするときに不便になってしまいます。

また、少し重くなったところで、所詮は食品なのであまり影響はないと考える人もいます。
しかし一つひとつは軽くても、大量に詰められた箱を運ぶとなると話はまったく異なるのです。

とても重くなってしまい、スタッフが簡単に運搬できな状態になりかねません。
また、店舗に到着した後のこともしっかり配慮することが大切です。
並べにくい形状だと、あまり多く置いてもらえない可能性があります。

その結果、入荷の数を減らされてしまい、売上を下げることになるケースも多いです。
このような事情があるので、デザインする際は形や重さへの配慮も十分に行う必要があります。

また、近年になって箱をカットしてそれごと陳列するスーパーが増えました。
ですから、その状態でも中が見えやすいように工夫することも忘れてはいけません。

 

消費者に選んでもらいやすくする

3つ目の役割は消費者に選んでもらいやすくすることです。
思わず手に取ってしまうような魅力のあるデザインにすることが望まれています。

いくら中身がおいしくても、試食以外でその事実を伝える方法はないです。
せめておいしさをイメージしてもらえるように、視覚的なアピールをしていくことが欠かせません。
それを行えるのはパッケージだけであり、客観的にどう見えるのかよく考えることがポイントになります。

単純に派手にするだけでは、奇抜な印象を与えてしまうので購入に結びつきにくいです。
食品の味をしっかり伝えるのと同時に、強い興味を引けるという多角的な戦略が必要になります。

また、開封について考慮しておくこともポイントの一つです。
開けにくいと感じさせると、次からはあまり買ってもらえなくなってしまいます。
つまり、パッケージが中身の足を引っ張っている形になるのです。
食べた後の廃棄が面倒なものも同様なので、それらを簡単に行えるデザインにしなければなりません。